2024年6月16日、「NPO障害者の職場参加をすすめる会」主催。
文責 山下浩志
2024.6.20
「山田 裕子」さん(越谷市市議会議員、
越谷市民ネットワーク)。
(facebookの発信)
(2024年6月16日)
2024.6.20
「山下 浩志」(facebookの発信)
(2024年6月17日)
2024.6.20
「山下 浩志」(facebookの発信)
(2024年6月18日)
6月16日㈰ NPO法人障害者の職場参加をすすめる会2024年度定期総会後のワークショップ「職場参加の危機(ピンチ)を考える会」の続報。 以下の語りのほか「職場参加は山下さんの分身」という言葉も飛び出し、ちょっとおどろく。
グループ2: ・NPOの理事であり、東越谷で事務局として雑用を。私自身も高齢化も重度化もして、だんだん周りの人がいなくなり、メンタル的にもかなり落ち込んでいる。これからを考えると、せんげん台B型を中心にして、生活クラブや市民ネット他の方々とのつながりは大事にしながら、利用者も街に出て行けるようにしたい。その際、形は変えていきたいと思うが、せんげん台に丸投げはできないし、いいアイディアはすぐには浮かばない。 ・息子の障害は18歳にわかって、本人は自殺しようかと考えていた時、わらじの会と出会い、みんなに支えてもらいながら、自身も介助に関わり、人間みんな敵みたいに見てたのが人間大好きになって・・15年前に就職し、夕方からは介護に入ってから帰ってくる。職場参加の皆さんがうしろにいるから頑張れる。危機といわれると親子ともども困ってしまう。会員なのに年1回しか参加できないが、一緒に考えていきたい。 ・何も活動はしてないけど、何十年間道ですれ違ってご挨拶するという関係。たまたまネットで職場参加はどうしているか見たら、「危機」とあったので話を聞きに来た。いろんな制度ができた割にはよくなってないように感じられる。 ・生活介護事業所の責任者。介護保険も障害福祉サービスも細分化されている。支援程度によってサービスとして関われる部分が、ここから先は切ると。切れない付き合いを続けて地域を耕していくことができなくなる。いっぽうで、特別支援学校を卒業する人たちは、きれいな職場とか工賃がちょっとでも取れるところに流れてゆき、大変かもしれないけどチャレンジしようというところには来ない。 ・せんげん台の職員間でもいろいろ話はしている。自分としてはB型にいても職場、社会に参加させていきたいが、経営を考えるとプッシュがなかなかできない。もうひとつは、越谷に行っていた人が立ち寄れるサロン的な部分をせんげん台に設けることもできたらとは話している。越谷の世一緒のような止まり木が必要だと思う。 ・自分がいま行っているA型に数人、たそがれ世一緒に行っている人たちがいて、その話になる。居場所なんだなと思う。 ・私は世一緒でKさんの「母ちゃんから怒られる」という話やMさんが飛行機が好きだなんて話を聞くのが好きだったけど、最近聞ける機会が少なくなり寂しいと感じていた。まさにほっこりした場所がなくなってしまう危機なんだなと感じる。事業形態とか財源をどうするかはわからないが、ああいう居場所をどうしていくかとか、担い手とのつながり作りとかでは、何かアイディアを出せることがあるかもしれない。 ・職場参加の活動はそれぞれの人間にとって必要なものだと、あらためて実感した。職場参加は地域とか社会を拡げる役割をまだ持っている。あきらめるなよというメッセージとして受け止める。NPOは残してほしいというのが私の思い。B型をやるなら複合的にやるしかない。ワーカーズコープもB型一種では、採算とれているところはない。B型をやるならその横に複合的にいろんなことをやって、昔でいうと「多能工化」で地域に参加する、それでワーカーズコープを支えないとだめ。そして地域を変えてゆく役割を持つことが必要じゃないか。B型を含めて、あきらめちゃいけないと。 △上の写真をクリックして、「山下 浩志」のfacebookへ。 |
2024.6.21
「山下 浩志」(facebookの発信)
(2024年6月21日)
NPO法人障害者の職場参加をすすめる会の総会後のワークショップ「職場参加の危機(ピンチ)を考える会」の報告追加。 画像の中の若者の後姿は、19日のすいごごカフェゲストの長岡くん。私の生活・活動拠点(のひとつ)である「黄色い部屋」で。 彼が埼玉に着いたのは、18日なので、残念ながらワークショップへの参加はかなわなかった。 でも、すいごごカフェのパワポの最後にはこう書いてあった。 〇私にとっての「共生」とは何だろうか 〇私にとっての「地域」とは何だろうか ⇒私と障害と地域をきちんと考えながら研究していきたい そして、地域で共に生きてきた人びとの営みから学びたい 思いがけないところに、応答のような何かがあり、「危機」は世代や地域をこえてつながろうとしていることを予感させる。 それでは、ワークショップ記録の補充を。 グループ3: ・自分の具体的な関りとしては、毎週すいごごに参加している。 「危機」については、若手への緩やかなリレーゾーンがなぜなかったのかと素朴な疑問がある。10年前からわかっていたのではないか。 ・たしかに高齢化している。探しているし、募集もしているが、今まで来た。今までは経済的な危機がずっとあり、今年に入って少し上向きになった。ただ利用者を就労させてゆくと収入が減るしくみの制度。利用者を増やしていく課題もある。越谷の世一緒でやってきたことをせんげん台でと言われて、これ以上何ができるんだろうと悩んでいる。 ・職場参加にはこだわり続けたい。特別支援学校で育ってきた人が社会に出てつきあいがわからず苦労しているが、その人たちがいない地域の学校で育ってきた人たちも、やはり生きづらい。いま関心があるのが社会教育。 ・農福連携という言葉があり、それを看板にして雇用率達成に悩む企業の代わりに障害者を集めて農作業させ、企業から金を得るビジネスがある。全然インクルーシブじゃない。イタリアのミラノで、精神病棟を開放化して、そこで地域に必要な仕事を起こして共に働いている。そういうことが必要なのでは。 ・「職場参加」という言葉はネットにも出てこないが、埼玉県の新座から始まった言葉。障害者が職場実習等で地域の職場に参加するだけでなく、「地域の側が障害者に参加する」とも。すごいことだと思う。いっぽうで総合支援法の「特別就労」というべきサービスについては、国連の総合所見では批判されている。B型をやりながら「職場参加」の理念を目指す動きというのは、たしかに「危機」だと思っている。 ・日本はすごく属性で分けている。すると、近くにいるのに無関心でいられる。一緒に同じ場に行くことから、いろんな所に関心が向く、制度で枠ができると、制度から外れるグレーの人ができてしまう。一緒に海を見に行こうとか歩こうとか、そういうところから身近な制度を変えていくことを始めていく必要がある。 ・養護学校義務化の年に養護学校教員になったが、当時は就学猶予で大人になってから養護学校に来た生徒までいた。当時の教員たちは卒業時「在宅を出さない」が合言葉で施設づくりの寄付集め等していた。就労については、当時職安がバスを借り切っていままで就職した場所を巡るというような形で、職安が中心になってやっていた時代だった。 いま総合支援法の時代になって、A型、B型はじめ、生徒を能力別に細かくふりわける施設が商業ベースでできて、生存競争している状況があり、法のタテマエとしての共生とは程遠い。 せんげん台「世一緒」もB型として活動しながら、共生をすすめてゆくには、障害者とどうかかわっていいかわからない地域・職場の人達に対し、何ができて何ができないのかすりあわせていくことが大事。一緒に生活する体験がいちばんだと思う。 ・危機はいまさらではない。本部事業のすいごごのように、ふだんはしゃべらない人が話すというのは貴重。「私すいごごでしゃべった」「私だって」というのを自慢していた。B型など制度になると、職員と利用者という関係が固定化してゆくが、そこをこえてゆく活動、事業にならないともったいない。 ・社福の利用者が時給で働いている地方市場で、今度はその社福から施設外就労でも入るようになり、そちらは工賃なので安上がりだから、仕事が多く回ってきて、そのぶん職員がフォローに入ることになり、期限があるものなど職員にもしわよせが来る。そういう職場は笑顔がないし、理念はあったとしても成果がないんじゃないか。やはり職場に参画していくことが大切。 ・世一緒も日々の仕事をこなすだけでは工賃を払えない。そこを一生懸命やっていると、社会に出ることができなくなる。期限があると職員が残ってやっていたりする。どうやっていけばいいのか悩む。 ・わっぱの会、共同連では、工賃ではなく、同一賃金。能力差でなく、均等配分。 ・せんげん台「世一緒」は就労移行から始め、超短時間就労や有償ボランティアも就労として市の理解を得て実績を上げたが、3年目になると、利用者数(10人位)でなく定員の20人に対する就労人数で実績が評価され、報酬が激減した。それではと、B型との多機能に変わったが、今度はB型、移行それぞれの職員定数の充足等が厳しく、いまの障害福祉サービスは小さな事業所にとっては不利な制度になっている。 しかし、ここで出会って互いのことを知って、一緒に活動している同士が、やめたらばらばらになってしまうからもう少し頑張らねば。そのことを本人たちで決めていってほしい。危機は感じている。それでもB型で一緒にやっていきながら、自分の意思で行動することが育っていってほしい。それが年寄りがやっていく意味と思っている。 △上の図版をクリックして、「山下 浩志」のfacebookへ。 |
2024.6.17
「Shingo Iijima」(facebookの発信)
(2024年6月17日)
昨日(2024年6月16日(日))、午前中に「NPO障害者の職場参加をすすめる会」2024年度定期総会(越谷市)が開かれ、午後に「職場参加の危機を乗り越えていくためのワークショップ」が開かれた。 正式の報告は後ほどあるはずだが、朝日雅也さん(埼玉県立大学名誉教授、同会運営委員)が作成した[ワークショップ「職場参加の危機を考える会」――ファシリテータ用シナリオ]が、ファシリテータになった私たちに配られたのは画期的なので掲載したい。そのうえで3グループに分かれた「ワークショップ」のホワイトボード告知メモは、今後のために参考になる。
△上の写真をクリックして、「Shingo Iijima」のfacebookへ。 |
編集人:飯島信吾 ブログ:ある編集者のブログ 企画・制作:インターネット事業団 のページ 企画・制作 インターネット事業団(本メールにご連絡ください) U P 2024年06月20日 更新 2024年06月20日 更新 2024年06月21日 |